アセクシュアルと混同されがちな概念についてのまとめ(セリバシー、無性欲など)
アセクシュアル(Asexual)と混同されがちな概念について、整理したいと思います。 Twitter(X)で投稿したものですが、備忘録としてまとめておこうと思います(その方がいろいろな人のお役に立ちそうなので)。 ※ アセクシュアルという表記について アセクシュアル(Asexual)については、いくつかの表記ゆれがあります。列挙してみると、 アセクシュアル、アセクシャル、エイセクシュアル、エイセクシャル、Aセクシュアル、Aセクシャル、無性愛者 また、人ではなく概念自体としては、アセクシュアリティや無性愛と表記されることもあります。英語ではAsexualityですね。 このように、表記ゆれが多いです(これは、Twitterなどで検索するときやハッシュタグ(#)で交流するときに障壁となっている気がします) どの表現が適切なのかはよくわからないのですが、暫定的に「アセクシュアル」という表現を用いています。 アセクシュアルの定義 アセクシュアル の定義としては、私見ですが、「『性的惹かれ(sexual attraction)』がないこと」と考えています。 例えば、ウェブサイト「 The Asexual Visibility and Education Network 」では、以下のように記載されています。 「アセクシュアルの人は、性的惹かれを経験しない人です」 (An asexual person is a person who does not experience sexual attraction. ) また、「特定非営利活動法人にじいろ学校」の「 用語一覧 」では、以下のように記載されています。 アセクシュアル 他者に性的に惹かれない人(他者に性的な魅力を感じない。または、他者に性的な魅力は感じるがその人と性的な行為をしたいとは思わない) ※性欲があるかどうか、性行為をするかどうか、性嫌悪があるか、恋愛をするかしないかは定義に含まれません ※Aシュアル、エーセクシャル、アセクシャル等の表記をされる場合もあるが、いずれも同じ意味。 ※アセク、Aセクと略されることが多い 以上のように、「性的惹かれ」(≒他者に性的な魅力を感じること)がアセクシュアルかどうかを判断する基準として考えられることが多いです。 このような見方は、書籍によっても示されています。 アンジェ